フライフィッシングに必要なものは、ロッドやリールといったタックル類を抜きにすれば、一にもニにも「やる気」です。やる気さえあればフライほど目に見えて上達する釣りも少ないのです。わずか1カ月の練習で、何年やっている人よりも上手にキャストすることは珍しいことではないのです。
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| 1)フライロッド |
フライフィッシングのタックルの中で中心的役割にあるのが、フライロッドです。そしてフライフィッシングには目的に合わせた専用ロッドが用意されています。例えば渓流でイワナやヤマメを釣りたいと思うなら、ロッドは8フィート前後の長さで4番(#4)ロッドを標準に考えればいいでしょう。もちろん川の管理釣り場もOKです。大きな川や広い管理釣り場などでストリーマーやウェットフライを使った釣りがしたいと思うなら、ロッドは8フィート6インチ〜9フィートの長さのもので6番がお勧めです。湖のライトタックルとしても有効なロッドといえ、ロングキャスト性も十分です。また、湖のフライフィッシングを本格的にやってみたいと思うなら、ロングキャストの必要性を考え、ロッドは9フィート前後の長さのもので、8番ロッドが必要になるでしょう。このようにフライフィッシングにはそれぞれのフィールドや対象魚に合わせた専用のロッドがあります。自分の釣りたいフィールドにマッチしたバランスタックルを使うことが上達にもつながり、本来の楽しさも味わえるのです。B4番、8番のロッドがあれば淡水での釣りはほとんどOK。ただし、キャスティング練習用としてのロッドは6番〜8番を体力に合わせて選ぶようにしましょう。
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| 2)リール |
基本的に淡水のフライフィッシングのフライリールの機能はそれほど大きなものではありません。渓流などでは魚が小さいので、フライリールはフライラインのストック用と考えてもよいでしょう。しかし、湖などでランカートラウトを相手にする時などは、より強力なドラッグ(ブレーキ)を備えたリールを使ったほうが、確実なファイトを行うことができるのも事実です。実際にフライリールを選ぶポイントとして、渓流用は少々石にぶつけても壊れない丈夫なもの、湖用としてはある程度ブレーキの利くものであれば、特に問題はないはずです。ただしインスプールのものよりアウトスプールのもののほうが使いやすすく、このタイプを選ぶとよいでしょう。
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| 3)ライン |
フライラインには大きく分けてウエイトフォワード(WF)とダブルテーパー(DT)ラインとがあります。ウエイトフォワードラインとは、その名前の通り先端部分に重さが集中しているライン。前方が重いので少ないフォールキャストで効率のよいロングキャストが可能なラインです。キャスティングの練習にも最適なラインといえます。ダブルテーパーラインとは、ラインの中央部が太く両端に同じテーパーがついたフライラインのこと。ウエイトフォワードと比べどちらかというと近距離を正確にキャストするのに適したラインといえます。いずれも先端のテーパー部から30フィート(約9m)の重さによって、ラインナンバーが決まっています。またフライラインにはF、Sの表示があります。Fはフローティングライン(浮くタイプ)、Sはシンキングライン(沈むタイプ)を表しています。渓流の釣りでは主にフローティングラインを使い、深い湖ではシンキングラインを多用するといったように、目的にあった使い分けが必要になってきます。バッキングラインとは、フライリールの一番下に巻くラインのことで、これを巻くことによって、スプール径が大きくなり、フライラインの巻癖がつきにくくなります。また、海や湖の大物のヒットに対しても、より安全にファイトが楽しめるようになります。
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| 4)リーダー |
リーダーとはフライラインの先につけるテーパーのついたハリスと考えればよいでしょう。太いラインでは神経質なマスたちに警戒心を与えるばかりか、フライを結ぶこともできません。また、キャスティングにも支障をきたしてしまいます。リーダーは太い基の部分パットと呼び、先に行くにしたがい次第に細くなっている部分をテーパー部と呼びます。一番先の細い部分をティペット部と呼んでいます。
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| 5)ティペット |
フライと直結するティペットは、リーダー全体の中でも細くデリケートなところにあたります。必要以上に細すぎると切れやすくなってしまうし、太すぎれば魚に警戒されてしまいます。ティペットはリーダーとは別に専用のものが市販されています。0X〜10Xまでの太さのものがあり、状況によって使い分けられています。素材はナイロン製のものが主流ですが、フロロカーボン製のものもあり、伸びが少ない特性があります。
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| 6)その他に必要なもの |
ドライフライフロータント
ドライフライをより浮きやすくする目的で使われます。ペースト状のもの、液体のもの、粉末のものが一般的です。それぞれに違った特性があります。ペースト状のものは浮力も強く、維持性も高い。液体のものも浮力、維持性ともに良いですが、充分乾かしてからでないと沈みやすくなってしまいます。液体のものは乾けばペースト状のものよりベトつくことも少なく、前もって塗っておいてもよいものです。粉末タイプのものは、フライをより水面高く浮かせるハイフロート特性があり、CDCフライなどにも有効です。
リーダークリッパー
ティペット同志を結んだ時やフライを結び終えた後の余分なティペットをカットする専用の爪切り型の小型カッターです。必需品ともいえる物なので、必ず用意しましょう。
シャープナー
根掛かりやキャストミスでポイント(針の先端)の少し曲がってしまったフック用の砥石で、ダイヤの粉末を張り付けたものや、セラミック製などがあります。
ピンオンリール
リーダークリッパーやシャープナーを吊るす伸縮性のある小型のリールで、ベストの胸などに取り付けて使用すると便利。最大30〜40cmほど伸び、使用後は中のスプリングによって元通り収納されるようになっています。
ラインドレッシング
キャスティング時には、フライラインとロッドガイドとの抵抗が少ないほど、スムーズなキャストができることになります。そのために、ラインの摩擦を減らすための専用のシリコン製ドレッシングをラインに塗布するようにします。 |